ユ-フォルビア・ビグエリーの普段の様子。

茎の頂上だけに葉が数枚付きます。この形が正常です。

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ユーフォルビア・ビグエリー 和名は噴火竜。見た目はこん棒。冬越しなど育て方はこちらで。

2018年5月17日

どもども~(^^)v

今日は和名が噴火竜という「イケてる」感じのユーフォルビアです。

ビグエリーには鋭くはないですが全身にトゲがあります。原産地のマダガスカルに存在している花キリン(E.milii)など多くのユーフォルビアは茎にトゲがあるので、何かしらの意味があるのでしょうね。

ここでは主に耐寒性など育て方に焦点をあてた内容になっています。

それとこのページ内では「ビグエリー」で統一します。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

赤い花のユーフォルビア・ビグエリーです。

赤い花です。見た目がいかにもユーフォルビアです。

  • 学名:Euphorbia viguieri
  • 別名:噴火竜
  • 分類:トウダイグサ
  • 原産:マダガスカル
  • 形態:非耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 10b(1.7℃前後)
  • 花期:春

原産地のマダガスカルでは主に島の中心部に分布していて、石灰質の土壌でよく自生しているのを見かけると言われています。なのでピートモスなど酸性なモノや土に植えるともしかしたら生育に支障が現われるかもしれません。

それと落葉すると見た目が柱サボテンのような出で立ちですが、花や開花している状態を見ると

うん、ユーフォルビアだ。

と思われると思います。

高さはだいたい80cmを目安にしてください。

株の大きさにもよりますが、葉の長さ(1枚)は30cm以上になります。そのため大株になると羽の多い竹トンボのような見た目になります。

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育て方

耐寒性

噴火竜を上から見るとこのような感じです。

ビグエリーを上から見るとこのような感じです。10月上旬の様子です。

簡単に一言で冬越しの方法を言ってしまいますと、

上に書きましたハナキリンしかりミルクブッシュしかりビグエリーしかり、マダガスカル原産のユーフォルビアは5℃以下になると自動で暖房される温室のような「保温施設」で管理する場合を除いて、

ほとんどの場合は

12月から3月の下旬まで一滴も水をやらなくても問題ありません。

12月~3月はあくまで目安ですがさらに細かく書くと、

葉を落とし始める時期から花が咲き始める時期の間はビグエリーにとって「低温」となるこの期間はほとんど活動しません。

そのため「パンジーと一緒に水やりしちゃお~」なんてことを行うことは

虐待

と同様の行いと思った方が良いです。

ビグエリーは気温が下がり始めると下の画像のように

ビグエリーの葉が落ちる原因は寒さがほとんどです。

気温が下がる11月の下旬からこのように葉が落ち始めます。

自然と葉を赤くして落ちます。勝手に落ちます。

一説によると1日の最低気温が12℃を下回る時期が続くと葉が落ち始めるようです。

噴火竜の葉の根元の画像です。

触って簡単に葉が取れるようだったら取ってもOK。

見た目が悪いのが嫌な人はユーフォルビア特有の有毒な白い樹液が出ない感じだったら、手で取っ払っても良いです。

そして結果的に

噴火竜ことユーフォルビア・ビグエリーの冬の間の姿。

完全に落葉したビグエリー。

このような出で立ちになります。このような姿が3月末まで続きます

ビグエリーの2月の様子。

2月の様子です。落葉してからまったく変化ナシ。

保管する場所は日当たりの良い所で。茎というか全体にしっかり日光が当たる場所が理想です。

それと当温室は暖房機器が一切ない無加温な温室です。この冬は2月に最低で温室内が-2.2℃まで下がりました。

ですが、何ら問題なくビグエリーは生きています。

それでも例えば

-2.2℃まで下がった日に水やりをして土に水気があったら、根が冷えて根腐れして枯れていただろう

と予想します。

ある程度の寒さに耐える南国植物でも根が冷えると一晩で枯れることはよくあります。

まとめますと、

冬越しまとめ

・12月~3月(葉を落とし始める時期から花が咲き始める時期の間)は水やりしないこと

・数時間でも良いので日当りが良い所で。

・土に水気がまったくなく雪や霜避けなど防寒できる状況下だと-2℃でも問題ありません。

水を切って冬越しさせる方法は他の多くの熱帯植物にも活用できます。

耐暑性

芽吹き始めた噴火竜。

花芽っぽいのが見え始めたのが2月の上旬です。

暑さに関しては気にすることはないかと。

葉焼けや葉が汚くなるのを気にしなければ直射日光下に置いておくとよく育つでしょう。葉焼けを気にして半日陰の場所に置くと、徒長のせいか逆に葉を落とすことがあるので半日陰と一言で言っても「遮光」具合は調子を見ながら決めるとよいかと思います。

開花について

花芽が伸びてきた噴火竜。

このようにビグエリーは花芽が伸びることがあります。

気温が上がってくると葉が展開する前に花が咲きます。

上の画像のように花芽が伸びて「ビヨーン」とした感じの見た目になることも。

小さい花芽が見え始めてから花が咲くまでだいたい2カ月くらいかかることもあるので気長にお待ちください。

水やり

ユーフォルビア・ビグエリーの葉の付け根が赤い。

葉の付け根が赤くなる時期があります。この時は10月上旬でした。

冬の水やりはいっさい与えない、と書きましたが気温の高い時期でもそれほど水やりは必要がありません。

この辺りの扱いも他の多肉植物と同じですかね。

それと多湿の状況でもそう簡単に枯れることはないですが、

ご覧の通り幹が太く貯水力のある植物なので1年を通して夏でも水を毎日ガンガン与えると根腐れが起こります

ので気を付けましょう。

その他

あまり気を付けることはないですが害虫はカイガラムシですね~ミカンコナカイガラムシ。幹の部分の硬い箇所には付きませんが、展開を始めた柔らかい葉の付け根に付きます。

これくらいかな。

CITES Ⅱ 

多くの、というかほとんどのマダガスカルに自生しているユーフォルビアはCITESの対象となっています。

CITES(サイテス)って何?という話になりますが。

絶滅の恐れのある野生動植物を国際取引に関する条約

つまりワシントン条約ですね。

CITESはⅠ~Ⅲまであり、

  • Ⅰは商用での国際取引は禁止
  • Ⅱは輸出国が発行する許可書が必要
  • ⅢもⅡと同じ

たまにリクガメとかを無断で輸入して捕まる人がニュースになりますが、たいていⅠに該当する生物です。

確かⅠに該当するモノ達は一発アウトなモノ多いはずです。なので気を付けましょうっというか事前にしっかり確認しましょうね。

ちなみにマダガスカルに行ってそこらへんに生えてるユーフォルビアを引っこ抜いて持ち帰ろうとして空港で見つかるとかなりの重罪なので絶対に行わないでくださいね。

CITESについて詳しくはこちらへ ➡ TRAFFIC(野生生物の取引を監視・調査するNGO団体)

その他の「ビグエリー」

落葉中の噴火竜。

男の人の方がこういう形の植物が好きな人が多い気がします。

ユーフォルビア・ビグエリーはいくつか変種なのかな?がありまして

トゲの付き方なのかわい性種なのかわかりませんが、

という2種類があります。

「あぁそうなんだ」

程度に一応載せておきました。

というわけで今日はユーフォルビア・ビグエリーでした~

ではでは~(^^)v

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巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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