ミルシニテスの花の画像

PR ユーフォルビア 分類 多年草(宿根草) 植物

ユーフォルビア・ミルシニテス(Euphorbia myrsinites) 育て方のコツは水やりの頻度!こぼれ種で増えやすい。

2016年10月29日

どもども~(^^)v

 今日は見た目が無機質的な造形がかっこいい植物・ユーフォルビア・ミルシニテス(Euphorbia myrsinites)の育て方についてです。

多肉植物ブーム?で園芸に興味を持った人がこのユーフォルビアを見るとほぼ100%「これって多肉ですか?」と言われます。

 

ですが育て方や自生環境は多肉植物のそれとはまるで違います。

 

ここでは使う培養土や水やり、好む環境などどのサイトよりも詳しくユーフォルビア・ミルシニテスを解説します。

ユーフォルビア・ミルシナイツ、というラベルのモノもありますがミルシニテスと同じモノです。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

ユーフォルビア・ミルシニテスの花の画像です。

この画像はグリーンフィーストさんからお借りしました。

  • 学名:Euphorbia myrsinites
  • 別名:ロバの尻尾
  • 分類:トウダイグサ
  • 原産:トルコ,中近東,コーカサス地方
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 6a(-23℃前後)
  • 花期:春

草花系のユーフォルビアの中では唯一の完全はい性種です。横に広がるように育ちます。

最初にこの植物の大株を見た時に、青白く硬い葉がらせん状についた茎がいくつもウネウネ出てる様を見て

「ホントにこれって植物なの?!作り物なんじゃないの???」

と思いましたね。

大きさは草丈は20cm、株張りは60cmを目安に。

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育て方

耐暑性

耐暑性はかなり優れています。

暑いことには強いです。

 

ただし、

水やりの回数が多かったり水はけの悪い土壌に植えるとかなりの頻度で真夏に蒸れ死というか根腐れをして溶けてなくなります

 

夏にこのユーフォルビアをドロドロにしてしまった経験のある人は意外と多いのではないでしょうか?

 

というのはこのユーフォルビア・ミルシニテスはただ単に暑いという気候でしたら、40℃程度の気温は生育に問題はまったくありません。

原産地の地域は真夏は最高気温が一時的に45℃を記録するような土地です。

しかしながら日本の暑さと違う点があります。

特に太平洋側の暖地と比べると、

 

ココがポイント

原産地の夏は湿度が極端に低いです。直射日光に当たると肌に突き刺すような痛みを感じるほどです。

 

湿度はまったくなく汗はそれほど出ないのにノドが頻繁に乾く、といった具合です。

よく「ミルシニテスは乾燥に強い」と言われる所以はこういった土地に元々生えているからです。

 

そのため混植して風通しが良くなく株元に空気が滞留する場所や水持ちが良い土に植えてあったり水が溜まりやすいところに植えてあると、

真夏にゲリア豪雨など大雨が降った後に晴れ湿度が急に上がった後にいきなり枯れる、ということがよくあります。

こぼれ種で増えたユーフォルビア・ミルシニテスの植栽風景。

この画像もグリーンフィーストさんより。砂利が引いてあるところから出てきた、こぼれ種から生まれた株です。

こういったことを防止するためにも、植える際は腐葉土や軽石、砂利などを多めに入れ水はけをよくした方が良いです。

レンガ脇に植え込んだり(レンガは吸水力がある)、ロックガーデンに推奨されるのも水が根に触れる範囲が限定されるからです。

もちろん水やりの回数を控えることも重要になります。

量ではなく回数です。

耐寒性

イランの北部の一部ですが標高2000m地点でも自生が確認されているミルシニテスなので、当然ながら雪・霜にも強く-20℃程度の寒さの環境下でもまったく問題なく生育します。

 

ココがポイント

耐寒性は-20℃ほど。標高2000m地点でも自生しています。

 

クロアチアでは原種のクリスマスローズと一緒にミルシニテスの花が咲いています。

 

寒さでNGな場所と言うと日本国内でしたら北海道の一部や高冷地など極端に冷え込むところ以外ならほぼどこでも問題なんいんじゃないかなっと思います。

ちなみに僕は千葉県から北側の地域に行ったことがないので北関東や東北、北海道の寒さを知らないので間違ってたらすみません。 

 

寒い地域は知りませんと言いながら、凍結深度が80cmの地域でも問題なく生育しているのは確認しているので、寒さはそれほど気にしなくてもよいのかなと。

こぼれ種で増えます

群生しているユーフォルビア・ミルシナイツ

「植えた感」がなく「生えてきた感」が満載の株です。

以前お客様からこう言われたことがあります。

 

あるお客様

「大株のミスシニテスを買って植えたんだけど、すぐに枯れてすっごく残念だったの。それから少ししたらお隣のお家のお庭に絶対にウチの株のタネが飛んだんだ・・・と思ってここ数カ月見てたんだけど、ものすっごく上手に育っててずっごく悔しいんだけど!

なんで私みたいにしょっちゅう庭に出てる人の下では育たなくて、あまり手入れしてないお隣で育ってるのが悔しい!」

 

この方がすぐに枯らした理由は前述のとおり水のやりすぎということは判明してましたが、タネは案外遠くにまで飛んでいくのでご注意くださいね。

双葉の時点でこのような葉色をしているのですぐにわかります。

環境があうとホントに良く増え雑草扱いになってしまうことも。

砂利のところから出てきた株が上手に育つくらいなので、意図的に雑草化させるには上の方に書いた通りに乾きやすいところを用意する必要があります。

増やし方

「こぼれ種で自然増殖しやすい」

ということから種まきで増殖できます。

挿し木は出来なくもないですが、正直活着率が良くなく種まきの方が効率は良いと思います。

培養土は?

草花系ユーフォルビアであるミルシニテスは3月下旬ごろから6月ごろまで3カ月以上に渡り咲き続け、さらに種も生成しながら生育するため

 

開花期間はものすごい浪費します。

 

そのため当たり前ですが

 

ココがポイント

肥料がしっかり効いた土に植えていないと咲き疲れで枯れることがしばしばあります。

 

特にカラキアスなどと比べて、10年生育した株があると言われていますがミルシニテスは基本的に2~3年で枯れる短命な多年草になります。

肥料をしっかり吸収させておくことで翌年も楽しめる確率が上がると言うわけです。

 

決して

ユーフォルビアってサボテンでしょ?ならサボテン用の土とか観葉植物専用の土に植えておけばいいじゃない

と思ってはいけません。

 

それらの土は水はけ良いですが、観葉植物やサボテンの土は肥料分が花壇用の培養土に比べると肥料分がだいぶ少ないです。

そのため水はけが良く肥料分が比較的に豊富に配合されている培養土を選ばれると良いです。

このような培養土なら良いかと思います。

さらに詳しい草花系のユーフォルビアの肥料やりについてはこちらを。

まとめ

水やりしすぎないとかこぼれ種のこととかあれこれ書いてきましたが、ユーフォルビア・ミルシニテスを一言で表すと

乾燥状態を好む

ということです。

過度の可愛がりには要注意で。

 

というわけで、今日はユーフォルビア・ミルシニテスでした~

ではでは~(^^)v

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巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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