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ユーフォルビア ’カメレオン’ を例にして落葉系のユーフォルビアの切り戻し方(剪定)とかいろいろまとめました。

2016年12月10日

どもども~(^^)v

 今日は落葉系のユーフォルビアの切り戻し(剪定)や育て方についてです。

カメレオンを例にしていますが、冬季に落葉するすべてのユーフォルビア(ポリクロマなど)に対して応用ができます。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

左側の白斑はタスマニアンタイガーです(^^)

  • 学名:Euphorbia dulcis  'Chameleon'
  • 別名:
  • 分類:トウダイグサ
  • 原産:英国や北欧を除く欧州全土(原種)
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5(-29℃前後)
  • 花期:春

ガーデニング素材として落葉性のユーフォルビアというと、ユーフォルビア・ポリクロマかこのユーフォルビア・ダルキスが代表格なんじゃないかと思います。どちらも似たような気候や環境を好むという事もあり育て方や手入れの仕方に共通点が多くあります。

この'カメレオン'については、

芽吹きからバーガンディー色の葉を展開し、夏には葉の色がやや緑がかり黄色の花を咲かせ、秋に濃く深い紫色の葉色に変わり、冬は落葉する

と1年中何かしらの変化があります。

その変わり具合が特徴的なためこのユーフォルビアは'カメレオン'と呼ばれているのでしょうね。

植える際の大きさは草丈は70cm、株張りは60cmを目安にしてください。

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切る時期とその位置

時期ですが

カラキアス系やアミグダロイデス系の常緑系のユーフォルビアの切り戻しとは違い、基本的にはカメレオンなどの落葉系のユーフォルビアは切り戻しはそれほど必要ありません。

尚、常緑系ユーフォルビアの切り戻しについてはこちらへ→ 

草花系ユーフォルビアの切り戻し(剪定)について。主にカラキアスとかアミグダロイデスのような常緑系です。

しかしながら、切った方がよい場合があるのでまとめてみました。

切り戻す時期は「11月~1月下旬あたりまでを目安に」です。

切るところ

ユーフォルビア カメレオンの切り戻しについて

あ・・・・赤い点線が画像からはみ出てる・・・・

言葉で説明するよりも上の画像で一目りょう然ですね 笑。そして左側の雑草は見なかったことに(-_-;)

春咲きの宿根系の植物全般に言えることですが、霜などの寒さに耐えてしまって前年にできた茎がそのまま残ることがありますが 基本的には残さないほうが良いです。

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その訳は

暖かくなる前、最高気温が15℃を超える時期になる前にこのような形にしてあると良いです(^^)

理由は2つあります。

 

注意ポイント

  1. その後数年の生育に影響が出るから
  2. 株の形が乱れるから

 

です。

切った方が良い理由1 について

1については園芸学的な根拠は一切ありませんが、経験則で株の老化防止ですね。

エキナセアやリグラリアなんかですと冬が来ると何もしなくても地上部がほぼ完全になくなりますが、

ネモローサ系のサルビアで人気のある'カラドンナ'や上に伸びて高さのでるベロニカ・ロンギフォリアなどは温暖な地域の冬ですと前年の古い茎が残ることがよくあります。

多少の霜では落葉しません。

上の画像の年はあまり寒くなかった冬だったため、年を越してもこのようにしっかり葉が残っていたのでガッツリ切りました。

「あぁもったいない」と思わずこのダルキス系の落葉性ユーフォルビアも含めてしっかり切って新しい芽を育てるように切りましょう

こう伸びてくるのを見てると春が来てるんだなぁっと実感できます(^^)

「あぁもったいない」と思いながら切ってもちゃんとこのように茎が立ち上がり伸びてきて、葉が展開し始めます。

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切った方が良い理由2 について

2の乱れるについてですが、

そのまま古い茎を数本残して置くと、どうも栄養が古い枝に集まりやすいのかそこばっかりよく育ちます。

そのため「いざ春本番!」というときにどこかこんもりキレイな姿ではなく草丈も揃ってなく、

「長い茎があっちいったりこっちいったりとどこか不格好なんですが?」

という姿になります。

切らないとこのようになんか締まりが悪い見た目になります(-_-;)

「自然な姿が良いの」と思われる方は特に切らなくても良いですが、なんとなくビジュアル的に良くない印象がありますので決して無理強いはしませんが切ったほうが良いのでは、と思います。

この作業の該当地域

この作業は主にUSDAゾーン・9に該当する地域、関東や関西、東海3県、九州と日本国内の総人口の割合が高い地域になりますが、

これらの「暖地」と呼ばれる冬に凍てつくような霜やドカ雪が頻繁に降らない地域のお住いの人たちに向けての内容になります。

もちろん北海道や東北、信越地方の方でも行っても良い作業ですが基本的にはこれらの地域の方にはあまり必要のない作業です。

USDAゾーンについてはこちらへ→ 耐寒性について

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育て方

どんな土が良いの?

他の草花系のユーフォルビアと同様にこれら落葉性ユーフォルビアも寒さに比べると日本の真夏の高湿度に対してあまり強くありません。

やはりというか、湿度が低い欧州が原産なせいか高湿度には強くありません。

特に株元が水やり後に数日に渡り湿っている状態や、水持ちが良い土壌のところに植え込むと真夏に枯死することがよくあります。

蒸死を防止するためにもゼオライトのように排水性に優れたモノを植え付ける場所に一緒に入れると良いです。

乾燥には強い植物なため、真夏でもあまり水を欲しがらなくても良い植物の近くに植えるなどこのような方法でも良いかなと。

また日当たりを好む植物です。4時間は直射日光があたる環境が良いです。

肥料について

それほど肥料を欲しがる植物ではありませんが、肥料切れを起こすと株元に近い葉(下葉と言われる葉です)が茶色がかったり、

気の抜けた赤色というのでしょうか・・・それと風が吹いただけで落ちるような弱々しくうな垂れたような形になります。

そして葉は勝手にパラパラ落ちます。

肥料切れしている株は、最悪の場合青々している(カメレオンの場合は気の抜けた赤色 )のは茎の頭の部分だけで残りの葉はすべて生気がないような感じになります。

このような状態になる前に追肥なり植え替えなり化成肥料なりを与えましょうね。

咲いてるか咲いてないかよくわからないユーフォルビアの通常運転で典型的な見た目です。黄花と言われてますがいったいどこか・・・・。時期が来ると各茎の頂上部がこのようになります。

そのため大株に育つと頂上が弾けた感じに見えます。

流石のRHS

毎度のことながらガーデニング素材としてのユーフォルビアについて参考になる本や情報が少ない中、RHS(英国王立園芸協会)が発行している「ユーフォルビア本」を参考にしてこの内容も書きました。

こちらのURLから確認できます→ Euphorbias (Rhs Wisley Handbooks)

この本の中ではっきりと

「落葉性のユーフォルビアに切り戻しはたいして必要がありません。真冬に前年の茎が残っていたら切り取る程度で良い」

と書いてありますが、おそらく英国の気候を基準に書かれているからだと思います。

他国の気候に合わせての管理方法まで記そうもんなら、この金額では出版しないだろうなぁと。

それでもこの記事の内容は僕の観察というか放置していた株を見ながら思ったことを書きましたので、それほどハズれたことは内容にはなっていないと思います。

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ということで今日は落葉性のユーフォルビア・ダルキス 'カメレオン'についてでした~

ではでは~(^^)v

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