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エスコルチア 'アプリコット・シフォン’という園芸種の育て方とやっぱりエスコルチアって多年草化しますよねーって話です。

2017年1月11日

どもども~(^^)v

 今日はエスコルチアのアプリコット・シフォンについてですが、同時にエスコルチアの多年草化についてです~

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

咲き切る前の状態(^-^;

  • 学名:Eschscholzia californica 'Apricot Chiffon'
  • 別名:
  • 分類:ケシ
  • 原産:アメリカ
  • 形態:耐寒性多年草(一年草扱いの場合が多い)
  • 耐寒性:USDA 8b(-9℃前後)
  • 花期:春

エスコルチア 'アプリコット・シフォン’は和名でハナビシソウと呼ばれる大輪のオレンジ花の品種が有名なモノの八重咲き(セミダブル咲きとも言う)の品種です。

赤色の花びらに花の中心がやや黄色が入るのが基本形です。

なぜ基本形、かは後程説明いたします。

早春に苗を植え付けても高さは50cm、株張りも30cm以上になります。花期は長く4月から7月くらいまで咲いてくれます

エスコルチアの特徴?です

横から見てもイイ感じ(^^)

大まかなエスコルチアの説明はエスコルチア’パープル・グリーム’にて記しましたのでここでは違うことを(^^;)

ケシ科をひとくくりにして言ってもいいのかわかりませんがポピーもエスコルチアも開花が始まると非常に肥料を欲しがります

開花が始まる?花芽が上がり始めると、が正解かな(^-^;

というのは、十分に株が育ってなかったり根が張っていない状況ですと黄色い葉がたくさん出来ますし、せっかく花芽が上がってきても開花せずに黒くなり終わります。

そのため3月あたりから販売される開花したエスコルチアのポット苗をよく見るとどうも葉の数が少なかったり、花芽は上がるのに花数が少ないのはこのような理由があるのだと思います。

そのため理想としては、-10℃を下回らない地域でしたら他の春咲きの多年草と同様に秋にしっかりした土の下に植え混むのが絶対に良いと思います。

秋植え推奨の理由についてはこちらをご覧ください(;^_^A →秋植えを推奨する10の理由

ちなみに鉢植えでしたら、5号鉢(直径15cmの鉢)に1ポット植えても開花する頃には根が詰まりますのでお気をつけください(^^;) 

根が詰まりましたら植え替えるか液肥を与えてください。とりあえずはなんとかなります。

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'アプリコット・シフォン’の特徴

こちらの'アプリコット・シフォン’ですが、ほぼ国内では流通しないエスコルチアではないかと思っています。

流通しない理由 その1

その理由は2つありますが、まずはこちらをご覧ください。ちなみに個人的には面白いなぁ~と思っていることなんですが・・・・

できそこないのセミダブル(;^_^A

これは完全に一重(-_-;)

エスコルチアって開花前の感じも好き(^^)

3枚目はともかく一重咲がよく出るんです・・・この'アプリコット・シフォン'は・・・。

だいたい気温が25℃を連日越える季節になると八重咲きやセミダブル咲きが少なくなり、一重咲きが多くなります。

栄養状態も多少関連があるかもしれませんが、大概の理由は気温だと思います。

流通しない理由 その2

2つ目の理由ですが、先ほど同様にまずはこちらを。こちらも面白いなぁ~と思っていることなのですが・・・・

全然違うのが!

エスコルチアは基本的に種播きでの増殖になります。いわゆる実生繁殖です。

この手の八重咲き品種はまだ品種として固定があまりされてない印象があり、上の画像のように50粒程度の量を播いても上の白っぽいもののようにまったく違う株のモノが頻繁に現れます。

もちろん株によっては真っ赤な花もオレンジの花も出ます

結果

時期によって咲き方が変わったり色の違いが現われるのは個人的には面白いな~と思うのですが、いざ市場流通させようと何万ポットと生産する人にとってみるとこれほど計算できないものはなく、

ミックスを組もうにも八重っぽいものだけを集めてセットを組み、気温が高くなってきたら八重咲のセットは組めなくなり一重咲ばかりになる。

しまいにはたったの50粒の中で色違いがいくつも出現するとなると、

「同じエスコルチア'アプリコット・シフォン’だけどこれからの時期は一重咲です」

「同じエスコルチア'アプリコット・シフォン’だけど白色や赤色があります」

は一般的には通用するわけはなく、これをすると販売する側にも迷惑がかかるというか、信用問題になりかねません。

そのため僕がこれらのエスコルチアを販売する際には下記のような説明書きをします。

※気温や紫外線の量により時期によっては真っ赤の花や黄色などが強く現れたり、30℃を超える時期になると八重花は一重咲きに変わることがあります。また白色の花が出たりまったく画像とは違う花色が出現する可能性があります。あくまで開花見本になります。

しかしながら販売側も購入側もなかなかこれを理解できる人も多くはない印象があり、やはり信用の問題が付いて回るため、この手の品種の流通が少ない理由になっているんじゃないかと思ってます^^;

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多年草化成功!

発芽後1年経過した株(^^)

「エスコルチアは1年草」という概念的なモノなのか、なかなか多年草ですよと言っても信じてもらえず・・・・

というのは僕の借りてる温室に行く途中のあるお宅では毎年同じところからエスコルチアが出てきてるのを確認してましてね。

確かにエスコルチアはこぼれ種でもよく増えますが、明らかに毎年まったく同じ場所から出てきているため

条件さえ合えば多年草化してるのでは?

ということで一般的に言われている、

多湿状態に弱い

という条件をクリアーすればなんとかなるのか、と思い1年経過観察してみましてね。それは上の画像なんですが、その株の株元がこちらでして

この通りにこぼれ種ではなく、元々の株から新芽として芽吹いてます(^^)v

エスコルチアを多年草化させる条件としては例のお宅と僕の観察から、

水はけのよい土壌に植え込み、株元が蒸れて腐らないように過度の混植を避けること

かなっと思います。

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というわけで今日はエスコルチア 'アプリコット・シフォン’でした~

ではでは~(^^)v

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