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エリンジウム プラナム 育て方。夏越しは簡単。根腐れと株の蒸れだけ気をつけよう。

2019年10月15日

どもども~(^^)v

切り花、ドライフラワー、ガーデニングと人気のあるエリンジウム・プラナム(Eryngium planum)ですが、

 

何度植えても夏を越せずに枯れるのだけどなんで?

 

という質問を頂くことが意外に多いです。

 

基本的に直射日光に毎日5時間くらい当たり、水はけが良い場所に植えれば勝手に育っていく印象がありますが、なかなかそうはいかないようですね。

 

主な枯れる理由として、

チェック

  1. 保水力のある土に植えたり、水やりの回数が多いと梅雨あたりから調子を崩し始め夏越しができない、根腐れ
  2. 色々な種類の植物の密接に植えて、空気の通りが悪くなり株が蒸れて腐り「株が溶ける」。

 

 

真っ暗な場所に植えたなどの論外な超例外を除くと水的な問題のこの2つの理由がほとんどだと思います。

腐りや蒸れというワードがある通りにエリンジウム・プラナムはただ単に温度が高いだけでしたら育ちますが、そこに湿度が加わると枯れるリスクは上がります。高い湿度は苦手です。

 

そんなエリンジウム・プラナムですが、何点か気をつければ十分に「もう満足!」ってくらい増えます。

 

ここでは夏越し方法などの育て方についてまとめています。ブルーグリッターやブルーホビット、シルバーサレンティノなどのプラナムの園芸品種にも共通しています。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

エリンジウム プラナムの植栽画像

ogus_gardenさん より画像を頂きました。

  • 学名:Eryngium planum
  • 別名:マツカサアザミ
  • 分類:セリ
  • 原産:欧州、中央アジア
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:春

エリンジウム・プラナムとこのページでは表記しますが、たぶん発音的には「エリンギウム・プラヌム」と表記するのが適切かなと思います。ですが市民権を得られているプラナムとしています。

この違いは単純に英語読みかラテン語読みかの違いです。

世界的に園芸大国=英国なので、その英国人の言語の英語でラテン語を読むと(たぶん)プラナムとなり、それが浸透していった、と想像しています。通じればどちらでも良いです。

 

草丈は1m、株張りは60cmを目安にしてください。

後述していますが、地下茎で増えますので株張りに関してはあくまで参考程度で。

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育て方

エリンジューム プラナムの花の画像

開花期は株が全体的に青いです。

耐暑性

プラナムですが主な原産地が欧州なため高湿度の環境は苦手です。

ですが温度は40℃以上でも葉に痛みが入るなどの生育障害は出ません。

ユッカやアガベと同じ扱いでも良いと思うくらい暑さに強いです。ドライガーデンでも十分に活躍してくれるのではないかと思っています。

 

実際に僕の圃場で3号 3.5号 4号ポットサイズの苗は40℃以上の気温が10日以上続いた時でも、1ポットも枯れずに夏越ししてます。

 

ではなんで夏に枯れるか?

枯れる理由 ①

欧州のほとんどの地域は夏は日本と比べ雨の量が圧倒的に少ないです。

 

そのような気候が原産地なので、水やりの回数が多いと枯れるのです。

元々土の中がよく乾いている土地で自生しているので、水やりの頻度が多いと水の飲みすぎで根が腐ります

 

ココに注意

30℃を超えると途端に色々な植物の水やりに追われますが、極端な話で毎日数回水やりをしないといけない植物の近くにこのエリンジウムを植えると高確率で夏越しできず枯れます。

枯れる理由 ②

もう一つのエリンギウム・プラナムを枯らす理由ですが、蒸れて腐る、ですね。

①と似たような理由ですが、花壇に色々混ぜて水はけはバツグンに良くしたのに蒸れて枯れた!という方がいます。

 

たいていこうった場合は、いろんな植物同士の葉が触れ合い地面の土がまったく見えないほど生い茂っている、ということが多いです。

プラナムが自生している地域は岩場や高い木々がない草原です。

風の通りが良く、乾きやすい環境です。

枯れる理由 ③

エリンジウム プラナム つぼみ

もうひとつありました。

関東以西の暖地と呼ばれるちょっと地域が限定されますが、「開花しきった爆咲きの苗」を植える場合ですね。

俗に言う「開花株」と呼ばれる花が咲いている状態の苗ですね。

 

開花している多年草や宿根草と呼ばれる植物は、花芽ができつぼみができ始めると花を咲かせるために注力するからか、根の張りが開花していない株に比べるとかなり弱いと言われています。

 

そのため花が咲き終わり種が作られる頃に湿度が70%を超える時期に突入すると、根が張ってなく生育するのに必要な量の養分を吸い上げられず体力的にしんどくなり枯れる、ということがおきます。

 

体力的にしんどいっとややフワッとした表現ですが、一般的に小苗(3号苗)よりも少し大きい苗(4号苗)の方が夏越しだけではなくその後の育ちが全般的が良いですよね。

 

こういった理由からプラナムに限りませんが、エリンジウムを植える場合はできれば開花していない苗を9月~11月か3~4月に植えるのをおすすめします。

それとたぶんですが、夏が冷涼な地域では開花株を植えても夏越しする可能性は暖地に比べて高いと思います。

水はけ

水はけを良くする方法ですが、いくつかあります。

ここでは一番手っ取り早い案を。

 

普段使っている培養土などに2割程度でよいので、ゼオライトを混ぜるだけでOKです。

ゼオライトが見つからない場合は山野草の土で代用できます。

多孔質の鉱物が入っている土は通気性が良く水はけはもちろん、土に空気を入れるため根腐れのリスクを下げてくれます。

 

間違っても赤玉をまぜないでくださいね。赤玉は意外と保水力があります。

水はけについてはこちらをご覧ください。

耐寒性は問題ない気温なのに植物が枯れる原因を考えてみた。原因は寒さではない可能性が高いです。

耐寒性

耐寒性ですが-15℃ほどの低温でも枯れない、とそこそこ寒さに強いです(-23℃も問題ないと言われているようですが)。

熱帯地方の植物を秋ごろから露地に置き、冬に入る前に寒さで枯れた、というような寒さが直接的な原因で枯れるとうことは起こりにくいです。

 

ただし保水力が高く水はけの良くない土壌に植えると冬の間でも根腐れを起こす場合があるので、お気をつけください。

性質

地下茎

一度根付くとエリンジウム・プラナムは雑草のごとく増える場合があります。

あまり言われないワードですが、俗に言う「移動する宿根草」です。

地下茎で増えるエリンジウム

3号ポットですがたくさん芽が出てます。

3号のポット苗でさえこれくらいの量の小苗が地中から現れます。

エリンジュームが地下茎から増えている様子

コケを突き破って出てきてます。

地下茎がたくさん出ているから細かい根がパンパンに土の中を根が巡りまくっている、というわけではなく太い根がたくさんあり手でも簡単にちぎれるので、庭植えして邪魔になっても楽に分けられます。

園芸種

シルバーサレンティノ(Silver Salentino)

シルバーと名付けられているので銀葉や花が白花という訳ではなく、全体的に白っぽく花も青色よりも白っぽさが目立つ品種です。

エリンジューム シルバーサレンティノのつぼみ

つぼみも白っぽいです。

エリンジューム プラナム シルバーサレンティノの葉

白い模様が茎に入っています。

全体的に白っぽいですが、葉に細かい白い筋が入っています。

白い植物によくある「葉に白い粉が乗っている」訳ではなく、どちらかというと斑のような感じです。

エリンジウム シルバーサレンティノ

やや青色です。

 

花はあまり目立ちませんが青色です。

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というわけで今日はエリンジウム・プラナムについてでした~

ではでは~(^^)v

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巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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