紫色のつぼみのカンパニュラ

PR カンパニュラ 多年草(宿根草) 植物

カンパニュラ ’イリデセントベルズ’ - Campanula 'Iridescent Bells'  の育て方。紫色のつぼみと白い花がなかなか上品です。

どもども~(^^)v

つぼみは濃い紫色で花ははっきりとした白花という組み合わせのカンパニュラ 'イリデセントベルズ'( Campanula 'Iridescent Bells' )というホタルブクロの園芸品種をまとめした。

育て方はほぼ一般的なホタルブクロと同じで良いですが、イリデセントベルズはちょっと気を付けた方が良いかなっと思う点があります。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

カンパニュラ イリデセントベルズの花

けっこうはっきりした紫色の蕾が開く白色に薄っすら紫がかった花が咲きます。

  • 学名:Campanula 'Iridescent Bells'
  • 別名:
  • 分類:キキョウ
  • 原産:
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:春

このカンパニュラはオランダの育種家により2009年に発表された品種で、

 

参考

  • カンパニュラ・ラティフォリア(C. latifolia
  • カンパニュラ・タケシマナ(C. takesimana
  • カンパニュラ・プンクタータ(C. punctata

 

の3種を交配させて生まれた品種になります。

それらからさらに選抜され、一般に流通し始めたのは2012年ごろからです。

カンパニュラ  イリベラ(Iribella)のつぼみ

1つの花茎にけっこう多い花が咲きます。

このカンパニュラはIribella (イリベラ)という別名があるようで、

英国王立園芸協会(RHS)のサイトや他のサイトには()で 「Iridescent bells (Iribella) 」  といった具合に表記がされています。

 

イリベラという名称でアメリカでパテント(商標)が取られています、と書いてあるサイトがいくつかありましたがパテント番号等はわからず、

興味本位でUSPTO(米国特許商標庁)で検索してみましたがパテントが切れたからなのか Iribella という名称では見つけられませんでした。

 

ちなみに Iridescent は「玉虫色の」や「虹色の」という意味の英語です。

 

高さはだいたい60cm、株張りは40cmを目安にしてください。

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育て方

花弁が裂けている花。

ホタルブクロ系の中では深めに裂けてます。

暑さと寒さについては下記にありますが、高温多湿に強くなかなかの低温にも耐えるのでかなり強く育てやすいです。

植える場所や置き場所ですが、直射日光が1日3~4時間ほど当たる場所が理想かなと思います。

直射日光が当たる時間が長いと葉が焼けボロボロな見た目になり生育不良を起こす可能性がありますのでご注意ください(特に真夏)。

 

それよりも気を付けたいことがあります。

それも下記にて説明いたしました。

耐暑性

カンパニュラ イリデセントベルズの夏越し

愛知県内での8月下旬の鉢植え株の状態です。葉が柔らかい時期に葉裏にアブラムシなどが付くことも。

日本原産で暖地でも余裕で育つホタルブクロとその近縁種のタケシマホタルブクロが親だからか、高温多湿の環境下でまったく問題なく育ちます。

ただ開花した後に多くの春に咲く多年草と同じように、いちど株のボリュームが減るというか大部分が枯れ株が小さくなります。

 

ここで枯れてきたから肥料を!とか思わず、とりあえず強烈な水切れさえしなければ枯死することはないので心配しないでください。

枯れた花茎や茶色くなった葉を取り除くなどの簡単な手入れをして放置していると、8月に入った頃から地中から葉が出てきます。

 

8月というと日光が熱を持っているので、新しく展開した葉は柔らかいため焼けやすいので鉢植えで管理している場合は明るい半日陰のような環境に移動した方が良いです。

耐寒性

普通に育っていれば国内でしたらほとんどの地域で鉢植えでも地植えでも何もしなくても容易に越冬します。

耐寒テストはアメリカのフィラデルフィアとシカゴで行われたようで、問題なく越冬したという結果が出ています。

 

僕はまだアメリカを訪れたことはないですがシカゴの1月の最低平均温度は-10℃ほどのようで、

このカンパニュラの耐寒テストが行われた時期ではないと思いますが、大寒波がやってきた際にシカゴで-40℃以下になった年もあったようです。

参考までにこのような環境で耐寒テストされ生き残っているので、寒さが直接的な原因で枯れることはほとんどないのかなと思います。

それと冬季は地上部分をほとんど枯らし、地際に少し葉が残るような感じ(俗に言うロゼットを組む)で越冬します。

気を付けたいこと

カンパニュラ イリデセントベルズの全景

全景はこのような様子です。

知り合いで7~10種類ほどのホタルブクロ系カンパニュラを庭植えし育ててる方から

 

ある女性

植えて2年くらいするとイリデセントベルズだけが必ず消えてなくなる

 

ということを言われ、「?」な感じでしたが当圃場には「ウェディングベルズ」と「駿河」というホタルブクロ系のカンパニュラがありそれらと1年ほど見比べてみたところわかったのは、

 

イリデセントベルズの方が春の動き出しが3週間ほど遅いです。

 

動き出しというのは「葉がたくさん現れたり大きく育っていく」や「地中の根が伸び始める」という意味で、

これが遅いとどうなるかと言いますとイリデセントベルズの葉が育つ前に他のカンパニュラの葉がイリデセントベルズの株を覆い生育を阻害したり、

地中での根の張り具合も他のカンパニュラが先に根を伸ばしイリデセントベルズの方が遅いので地中の攻防も負けやすいです。

なので同系統のホタルブクロでも違う場所に植えられた方が無難かなと思います。

 

他にもジギタリスなど早春から動き出す植物の近くには植えないほうが良いです。

 

注意してくださいね。

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というわけで今日はカンパニュラ 'イリデセントベルズ'でした~

ではでは~(^^)v

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