カリブラコア ミックス植え

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カリブラコアの育て方! 切り戻し(剪定)や耐寒性、冬越しなどについて詳しくまとめました。

2017年8月14日

どもども~(^^)v

カリブラコアを育てるのに必要な情報、

  • 耐寒性や冬越しの仕方
  • 切り戻しのタイミング
  • 病害虫、花が咲かない理由

など育て方全般についてです。

 

間延びし花の数が減ってしまった場合はどうしたら良いかのか、立ち枯れについての原因など

他のサイトや本にはほとんど掲載されていない内容が多いと思います。

 

ココがポイント

特に耐寒性については栽培した株を何年も露地でどう育っているかを見ているので、経験則からの具体的な情報です

 

3点だけ気を付ければカリブラコアを何年も育てることは、それほど難しいことではありません。

春先から秋までしっかり咲かせたい人は多いと思います。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

カリブラコア ミックス植え

  • 学名:Calibrachoa
  • 別名:ミリオンベル
  • 分類:ナス
  • 原産:南米(ブラジルやチリ、ペルー)
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 8b(-9℃前後)
  • 花期:春

カリブラコアはペチュニアの親戚的な植物です。そのせいか数年前まではカリブラコアは「ペチュニア属」として扱われていました。

確かに花は小輪のペチュニアっぽく見えます。

ですが今はペチュニアの直系ではないとのことが判明しているので、新たに作られた「ナス科カリブラコア属」というところに属してます。

 

草丈は品種により差はありますがせいぜい30cm、株張りは30~40cmを目安に。

育て方

ベトナム カリブラコア

ホーチミン市内で見たフェニックス系のヤシの足元に植えられていたカリブラコア。 ホーチミンではどこにでも清掃員の人や花壇の手入れをする専門の人が車に乗り町中をきれいにしてました。

切り戻し

カリブラコアを扱うというか育てるというか、置き場所とか水やりとかどうやったらこんもりとなるのか、とかそういうことよりも

とにかくカリブラコアを触る中で一番大切なのは

 

切り戻し(剪定)

 

です。

※(剪定)となっていますが、カリブラコアは低木となっているので専門的には切り戻しではなく剪定ですが馴染みやすいのでこの記事内では切り戻しとしています。

 

切り戻しが大事な理由は3つあります。

 

ポイントは3つ

  1. 株の形を整えるため
  2. アブラムシ対策
  3. 株の蒸れ枯れ防止(立ち枯れ防止)

 

です。

株の形を整える

まず1の「株の形を整える」についてですが、

園芸店に勤めてたりしますと、

 

大きく育つとこのような感じになりますよ

 

 

この苗の花色はこれ!

 

のようにカリブラコアの苗を販売するための「見本鉢」というのでしょうか、4月下旬頃から比較的に大きく育ったカリブラコアの鉢物なんかを売り場に飾っておいたりしますよね。

それら見本鉢は2カ月くらい売り場で戦ってくれると、7月には画像のようにくたびれた格好になってることが多いです。

 

カリブラコアをポット苗で買われた人も、

2・3カ月くらいするとだいたいこんな感じで「疲れた」様子になっていると思います。

小さい花は花ガラを積むのが・・・めんどくさい。

梅雨に入って雨の日が多くなりゲリラ豪雨にもたびたび襲われるようになり、春のガーデニング熱も落ち着いてくると不思議と手入れがめんどくさくなる・・・という人は意外に多いのではないでしょうか。

それよりも暑くなると庭仕事どころではないです・・・・でしょうかね。

 

しかも肥料も切れ花も少なくなり葉の色も薄く見栄えが良くなくなると余計に手を入れたくなくなるという悪循環に陥ります。

カリブラコア 切り戻し

「園芸あるある」のそこそこ育ってくると株の中心がハゲる現象。

株の中心も「スカスカの状態」になりますしね。

例外なく国内で流通しているカリブラコアもそこそこ育ってくるとほぼこのような状態になります。

「スカスカの状態」は

 

株元が込み合い蒸れて古い葉が腐って落ちる

 

という状態です。

 

あと、カリブラコアは水やりの頻度が多いとこのような状態になりやすい植物です。ペチュニアと同じですね。

アブラムシ対策

それと上で書きました「切り戻した方が良い2つの理由」の2つめですが、

中心スカスカ状態(ハゲる現象)から以前の見栄え良い姿に戻すことなんですが実はたいがい中心スカスカ状態の時か、もしくはそれより少し前あたりから、

 

かなり高確率でアブラムシがいます。 カリブラコアには美味しいのか知りませんがかなり頻繁に付きます。

 

カリブラコアの主な害虫=アブラムシと言っても過言ではないかと思います。

 

ついでにアブラムシに続いて困らせるのは花を食べるナメクジ

 

アブラムシが付くのが悪い理由がウイルスを媒体することがあり、

 

Check

アブラムシが長い間住みついてるカリブラコアは高頻度で枯れる印象があります。

 

立ち枯れるのもそうですが、一部分だけ枯れたような感じになったりする、とこういうのも含めてです。

ウイルスが入ると病気になりほとんどの場合が株が完全に枯れます。

カリブラコアは「アブラムシが原因で枯れる感じがします」って印象が本当に強いです。

 

切ることでアブラムシを発見できますし、薬剤の散布をするとしても切ることで散布範囲が小さくなって楽ですからね。

株の蒸れ枯れ防止

カリブラコアが伸び伸びになり「だらしない格好」になる時期は湿度が高くなる時期と重なります。

人間もそうですが、カリブラコアも70%を超える高い湿度を嫌います。

 

株元が密集し日光が当たらず乾くまでの時間が長いと、カビが生え腐って枯れます。立ち枯れ病の発生です。

 

カリブラコアは地下茎で増えないので、株元が腐ると地中から新しく芽が出てくることはありません。

ココに注意

根腐れや腐りが原因で、「ズボッ」っと株が抜けてしまった経験がある人は決して少なくないのではないでしょうか?

 

腐りによる枯れを防止するためにも「切り戻し」を行いましょう。

切り戻し方法

それでは切ります!

ということでこれくらいまで切りましょう。いきなり結果です。

中途半端には切りません。

枯れそうで怖くここまでしっかり切れないです、という方もたぶんいると思います。そういう方は現状の株のだいたい半分のボリュームまで切ると良いです。切るのに慣れてきたらよりしっかり切れますよ。

 

もう一度載せますが、一応目安としてこれくらいの状態まで切り戻してもまったく問題ありませんからね

下の画像で「結果」は出てますので。

切り戻して約4週間ほどでこのような状態になります

 

切った後は温室のような場所で過保護にはせず、切ったその直後からいつものように露地にて放置です。

台風が来た時もたびたびやってくるゲリラ豪雨でも一ヵ月露地(完全屋外)にて放置してました。

 

切り込んだ後に白い粒上の化成肥料などの緩効性肥料を植えてある鉢や株の大きさに合わせていくつか置いておくと良いです。

 

ちなみに切り戻した日が7/7で、花が咲き揃ってきたのが8/7でした。

 

ココがポイント

6号サイズの鉢で秋と冬以外の時期でしたら、1カ月くらいで見栄えする株になります。

 

その他の植物の切り戻しについてはこちらから

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耐寒性

カリブラコア 雪

雪に埋もれてますがこの画像を撮ったのが12月だったせいかまだ完全に落葉していない状態です。 花壇植えです。

耐寒性についてですが結果から言いますと

 

-9℃くらいまでなら露地にて放置しても鉢植えでも地植えでも問題なく冬越しします。暖かくなると芽吹きしてきます。

 

そこで続いて1年間屋外に置いている株です。

越冬株

露地で越冬したカリブラコア。

丸1年露地にて放置した株です。-5℃を3日連続のだったことも。

 

カリブラコアの冬の姿ですが、

 

落葉樹と同じように葉をほぼ落とし、枯れた枝だけの状態のモノが地上に残っているという見た目です。寒さに弱いイメージが先行してしまっている印象がありますが、冬の間は葉を落としているだけです。

 

完全に落葉して「枯れ木」の状態になるので、それで「枯れた」とか「死んだ」と判断された人も多いんじゃないかと思われます。

上の画像の株は-5℃~-6℃を3日体験しています。もちろん霜も雪もしっかり降りる完全なる屋外です。

 

太平洋側や一般的に暖地と呼ばれる国内の地域でしたら、寒さで枯れ死することはほぼないと思ってもらって良いくらいです

越冬し芽吹き始めたカリブラコア。

ちらほら最高気温が18℃を超える日が続くと芽吹き始めます。

というか僕はカリブラコアの茎というものは、茎と呼ぶには硬く枝っぽいのでカリブラコアは落葉低木なんじゃないかと思っています。

「カリブラコアは亜低木」と言う学者さんもいらっしゃいますしね。

冬越しし5月を迎えたカリブラコア。株張りは30cmを越えてます。品種はカリー。

有名な品種としてもはい性のカリーも、マウンテンタイプのティフォシーも、商品名のシャルウィダンス、ミリオンキッス、他には八重咲もすべて地植えで冬越しできました。

 

冬越しをさせるために何か特別なことしたのでは?と思われる人がいらっしゃるかもしれませんが、

防寒とかそのようなことを一切せずただ寒空の下、放置していただけです。 本当です。

地植え株も鉢植え株も同じ扱いです。

 

あと10月にカリブラコアのポット苗を植え込んでも翌春に芽が吹いてきます

10月くらいに見切り品とかでカリブラコアが販売されていたらある意味チャンスかもしれませんね。

 

凍結深度的なことはわかりませんが、冬の間に多少根が凍る程度の寒さでも、まったく問題ありません。

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花が咲かない!

具体的なデータがあるわけではないですが数年の間カリブラコアを見てきて思ったのが、

 

注意ポイント

最高気温が18℃以下だと花が咲きずらい・もしくは咲かない。

また直射日光が当たらない時間が長い、つまり日照時間が短いと咲かない

 

ということです。

生育自体も13℃を下回ると葉を黄色くし落とそうと準備を始めます。

 

流通は3月末から10月末辺りまでありますが、春先の3月に出荷されるカリブラコアは温室から出荷されたばかりなので綺麗に咲き揃ってますが、一旦店頭など気温の低いところに出されると次の花が上がってこないことがよくあります。

 

そして存在を忘れられたゴールデンウイーク前に咲き揃ってきて売れ始める・・・なんて園芸店の光景を見たことがある人はもしかしたらいらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

また綺麗に咲くのには少なくとも1日4~5時間の日照時間が必要です。

 

多少肥料が切れていても開花はするので、開花しない理由はこの2点ではないかと思います。

水やりなどその他

カリブラコア ミックス

このようないくつかの花色でのミックス植えの出荷も増えましたね~

増殖方法

基本的に種が出来ずらいと言われているカリブラコアなので、増殖はもっぱら挿し木になります。

が、

まれにこぼれ種で出てくることがあります。

出てきたらラッキー!と思える人には何かいいことがあるでしょう。

水やり

基本的に乾燥状態を好みます。元々カリブラコアの野生種は主に風が通りやすい丘に自生をしていて、かなり乾いた所という話は意外に知られています。

上の方で書きましたが株の中心も「スカスカの状態」になる原因でもある通りに、

基本的にカリブラコアは水やりが多いと状態が悪くなりやすい植物です。

 

つまり土が湿っている時間や多湿の状態が長いと「枯死するリスク」が上がります。

 

そのため地植えする場合はなるべく乾きやすい土壌か水はけを良くしましょう。長持ちしますよ。

 

僕は園芸を始めた初年度から3年ほど地植えでカリブラコアをキープできましたが、かなり風がよく通り水やりは基本的には自然雨という状態でした。

花壇を手入れするシルバーのおばちゃんにその3年放置していたカリブラコアを抜かれて観察は終了しましたが 。

植え替え時期

カリブラコアは根張りが比較的に早い植物です。

春に3.5号ポット苗を6号鉢に植えると夏には根がパンパンに張ります。

 

鉢植えで管理する株で春に植えた場合でしたら、翌年の春に鉢増しして植え替えれば良いです。

 

植え替えなくても化成肥料を株の大きさ分の量を置いておけば花は咲きます。

ですが、根詰まり気味な状態で水切れをすぐに起こします。

また花の量や葉の数が前年に比べ少ないなどの生育障害っぽいものが現れます。

 

植え替える鉢を持っていない・これ以上鉢を増やしたくないなどの事情をお持ちだと思いますので、植え替えないで良い方法を。

 

ポイント

根を半分くらいに切り(根切り)、切った分のほどの量の培養土を植えてあった鉢に入れ根切りした株を元に戻してください

 

根を切って鉢に土を入れ株を元に戻す、というだけの簡単な作業です。

これだけでOKです。

新しい土の部分に根が張り一カ月ほどで見た目が良い状態の株に戻りますよ。

 

というわけで今日はカリブラコアでした~

ではでは~(^^)v

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