アリウム シューベルティの花

線香花火のような感じ。

PR アリウム 多年草(宿根草) 植物

アリウム シューベルティー の育て方。植えっぱなしにしない方が無難です。

どもども~(^^)v

線香花火が上に向いて爆発しているようなとても個性的で目立つ見た目の花のアリウム・シューベルティー(Allium schubertii)の育て方です。

他の植物であまりない花の咲き方ですね。

 

アリウム(ニンニク)なので秋に球根を植えておけば開花するまでは特にこれと言って何かする必要はありませんが、植えっぱなしにしない方が良いかなと思います。

植えっぱなしにしない方が良い理由などをまとめました。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

アリウム シューベルティの花

線香花火のような感じ。

  • 学名:Allium schubertii
  • 別名:タンブルウィード・オニオン
  • 分類:ユリ
  • 原産:中近東
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5(-23℃前後)
  • 花期:春

原産は中近東です。アナトリア半島や小アジアと呼ばれる地域で国名ですとトルコやイラン、シリアあたりと言われています。

 

種小名のシューベルティーですが、シューベルト(ドイツ語)をラテン語用に変えたものです。

この「シューベルト」は魔王や野ばらなどを作った「フランツ・シューベルト」ではなく、医師であり植物収集家でもあった「ゴットヒルフ・ハインリヒ・フォン・シューベルト」に由来しています。

「じゃない方のシューベルト」と言ったら失礼ですが、日本ではほとんど馴染みのない方ですね(僕も知りませんでした)。

タンブルウィードに似ている花

枯れた感じは確かに「アレ」に似ている・・。

別名のタンブルウィード・オニオン(trumbleweed onion)は、古いアメリカ映画で銃の撃ち合いをするシーンでよく見かけた「風に吹かれて飛んでいっている丸まった草」です。

花の形状がアレに似ているためこのように呼ばれているようです。

アリウム シューベルティの蕾の状態

葉は横に展開する。

草丈は開花時に花茎が60cmほど上がり、株張りは30cmを目安にしてください。

花茎はそれほど高さが出ないので、花壇の手前など手に届きやすい場所が良いのかなと思います。

葉の展開具合ですが他の種類のアリウム(ニンニク)のように葉が立ち上がらず、シューベルティの葉はどちらかというと地面を覆う感じで伸びていきます。

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育て方

シューベルティーのつぼみ

シューベルティのつぼみの状態からあふれ出るネギ感。

基本的な育て方はニンニクと同じです。

ニンニクとアリウムが一致しない印象をお持ちの人がいるかもしれませんが、ニンニクの学名は アリウム・サティブム=Allium sativum です。

なので基本的な扱いはニンニクと同じで良い訳です。

 

土ですがある程度保水力がある土に植えてもしっかり育ちます。

植えっぱなしで良い?!

シューベルト アリウムの花

花は6弁。星形っぽい。

ニンニクは収穫という目的があり掘り上げてますが、そのまま植えっぱなしにしても夏を越えて秋ごろから芽吹きすることはそれほど多くないのではないかと思います。

シューベルティを含めニンニクの故郷である小アジアの多くの地域は夏に雨がほとんど降らない気候の地域がほとんどなため、植えたままにしておくと夏に雨が多い日本の気候下では球根が腐ることが多々あります。

これら地域はシクラメンやフリチラリアも分布し、夏期は休眠している種類が多いです。

 

それとアリウム 'サマードラマー' のページで似たようなことを書いてますが、

 

毎年ちゃんとした状態で花を見たいという場合はシューベルティもニンニクと同様に葉が枯れ始めたら掘り上げ、秋に再び植える方が無難かと思います。

 

葉が枯れ始めたらというタイミングですが、花がおおよそ咲くと葉の先端部分から茶色や黄色くなるのでそうなってからで良いです。

掘り上げた際に小さい球根がついていたら分けて分球しましょう。

 

アリウム サマードラマー の植栽風景
アリウム サマードラマー。 ギガンチウムっぽいですが花茎が長く1.5mにも!

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耐寒性

アリウム シューベルティの芽吹き

当地(愛知県東部)での2月下旬ごろの様子。

耐寒性ですが寒さにはかなり強いので心配することはないでしょう。

耐寒性について書くことはないのでアリウムの生育と寒さが関連していることを少し。

 

シューンベルティに限らずアリウムすべてに言えますが、アリウムの多くの種類はある一定期間の低温に当たらないと花芽が作られません。

植えた時期の冬が暖冬だったりすると、たとえ球根が充実していても花茎が伸びてこずにひたすら葉ばかり出てくることがあります。

どの程度の低温にどれくらいの長さの期間に晒されないといけないか、という具体的な数字はわかりませんがしっかり冬が寒くないと正常に生育しません。

 

球根がある程度の大きさで花が咲かなかった場合は、

注意ポイント

  1. 暖冬だった
  2. 土が肥えすぎてるか肥料のやりすぎ

この2点が原因の可能性が高いです。

耐暑性

Photo credit: Fred Ortlip on Visualhunt.com

花が咲き終わると葉がすべてなくなりこちらの画像のように「線香花火の状態の花茎」がなかなか様になります。

このような状態になり、秋ごろになるまで休眠します。

休眠しているため(活動していないため)雨が多い地域や夏に水やりを頻繁に行う必要のある植物のそばに植えたままにしておくと、土の中で球根が腐ることがよくあるので注意してください。

 

気温が高いだけでは球根は腐りませんが、そこに水分が加わると腐るリスクが一気に高くなります。

この状態でも映えるんですけどね。

そのため花が咲き終わり花軸や青々とした葉が枯れ始めたら掘り上げて、雨が当たらないなど水分とは無縁の場所に保管すると良いです。

掘り上げた球根は9月末ごろから10月末ごろまでにまた植えると良いです。

 

球根の掘り上げについては重複しますが当圃場では葉が枯れ始めたらで、堀り上げた球根は完全に乾かした後、空いた鉢に入れ温室内の暗い場所にて保管しています。

 

というわけで今日はアリウム・シューベルティでした~

ではでは~(^^)v

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