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アリウム アトロプルプレウム(Allium atropurpureum) の育て方。植えっぱなしでは夏越しできない球根です。

2023年1月27日

どもども~(^^)v

赤黒い球体のような花が咲くアリウム・アトロプルプレウム(Allium atropurpureum)の育て方です。

育て方としては基本的にニンニクと同じです。何も難しくありません。

 

庭植えにした場合は植えっぱなしでの夏越しはほぼほぼ無理な球根なので掘り上げるかしましょうねということだけは覚えておきましょう。

そうしないと日本国内のほとんどの地域で「一年草扱い」になります。

理由としては開花期が過ぎた後の休眠期に球根部が水気があると枯れるから、というものです。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

アリウム・ニグラ(allium nigrum var. purpureum)の花

花の中心に黒い雌花?がある紫っぽい濃い赤花の集合体です。

  • 学名:Allium atropurpureum
  • 別名:オーナメンタルオニオン
  • 分類:ネギ
  • 原産:バルカン半島からトルコにかけて
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 4(-29℃前後)
  • 花期:春

原産分布域はバルカン半島からトルコにかけてと言われていますが、中欧にも分布していると言われています。

 

以前はこのアリウムはアリウム・ニグラム(Allium nigrum var. purpureum) という名称だったようですが、現在はアトロプルプレウムが通称とされています。

高さは約70cmほど。葉張りは20cmほどを目安にしてください。

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育て方

アリウム アトロプルプレウムのつぼに

つぼみです。ニンニクの類なのでこれが見える前は皮を被ってます。

何度も言いますが育て方はニンニクと同じで良いです。

ニンニクなので球根に皮が付いたまま植えても良いですし、植える深さも同じように10cm~15cm、球根3つ分くらいで良いです。

植える位置が浅いと花茎がまっすぐ伸びず途中で倒れることがあるので注意してください。

 

植える時期は適切な大きさ(3cmほどの大きさの球根)の球根を霜が降りる前までに植えれば良いです。

もっと言ってしまうと地面が深さ数十センチまで凍らない地域でしたら霜が降り冬になってから植えても問題ありません。

BBC Gardeners World でも12月下旬に植えても問題ないと書いてあります。

たぶん極論だと思いますが別のサイトでは-30℃以下になる耐寒ゾーン3の地域で1月に植えられる植物はアリウムしかない、と書いているサイトもありました。

 

続いて耐暑性について。

耐暑性

暑いのには強いです。

ですが、このサイト内でシューベルティーなど何種類かまとめた「夏期に休眠するアリウム」なので耐暑性や暑さ云々関係なしに、植えっぱなしでは夏の間に土の中で枯れる種類です。

球根は掘り上げた方が良い

アリウム アトロプルプレウムの球根

大きい球根を囲うように小さい球根が付きます。

先ほども書きましたが、休眠期に球根部分に少しでも水気があると絶対に球根が腐り枯れます。

地上部分が枯れ休眠に入った際に土が水分を含むと溶けるような感じで腐るので、

地植えの場合は引っこ抜く、鉢植えで育てている場合は雨の当たらない場所に移動させるなど、水気のない場所で秋まで保存しましょう

 

引っこ抜くなり雨の当たらない場所に移動するタイミングは花が咲き終わり葉が黄色く変色し始めてきたらです。

完全に葉が枯れてからでも良いですが、その頃になると梅雨に入っている可能性が高いのでできれば本格的に雨の季節になる前に終えておいた方が良いです。

分球した方が良い球根

掘り上げた際には小さい球根も外すと良いです。

原産地の気候では夏の間の数ヶ月間はほぼ雨が降りません。バルカン半島諸国とトルコ近辺に夏の時期に数回訪れたことがありますが、雨が降った記憶がありません。

気温が40℃以上あっても湿度が低いため、汗が出てもすぐに蒸発し額から滴り落ちるということがないような気候です。

 

原産地はこのような気候なので、雨が頻繁に降る日本の湿潤な夏の気候とは真逆なため掘り上げる必要があります。

当圃場の夏季休眠型の球根の保存方法。この中に掘り上げた球根を入れ数ヶ月放置してます。

掘り上げた後は数ヶ月ほど水気がまったく存在せず、暗めの場所で保管してください。

当圃場では温室内に何も埋まってない空いた鉢に掘り上げた球根を入れ、その鉢に別の空いた鉢を被せ数ヶ月放置しています。

 

暗所な理由として原産地域では土の中に埋まったまま夏越しするためで、地中は暗いですよね。だからです。

耐寒性

アリウムが発根している様子。

動き始めるのは一番寒い時期が過ぎてから

耐寒性については冒頭でも書きましたがこれと言って心配することはないでしょう。

球根をそのまま霜にも雪にもあてても枯死することはありません。

 

地中で動き始めるのは一番寒い時期が過ぎてからで、芽吹きを確認できるのもちょっと寒さが和らぎ日差しに温かみを感じるぐらいの時期です。

暖地基準ですと沈丁花が咲くか咲かないかくらいの時期です。

まとめると

春に咲く濃い紫色の花

上から見るとこのような見た目。

ここまで読んで頂けた方ならご理解された思いますが、このアリウムはニンニクとほぼ同じ管理方法で良いですっということです。

難しくないですね。

 

年間の作業としては、太平洋側の暖地基準では

参考までに

  1. 10月から12月ごろまでに植え付け
  2. だいたい5月中下旬ごろに開花
  3. 完全に花が咲き終わり葉が黄色くなったら掘り上げ(梅雨前まで)
  4. 水気がまったくない暗所で秋まで保管
  5. 1に戻る

寒冷地では時期が前後ズレると思いますが参考になればと思います。

こちらも
アリウム シクラム (Allium siculum) の育て方。ネクタロスコルドゥム(ネクタロスコルダム)属との分類についても。

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というわけで今日はアリウム・アトロプルプレウム でした~

ではでは~(^^)v

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